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2008年2月

憑神

医療関係、医療崩壊のニュースが報道される中、一医療者として言いたいことは沢山ありますが、ありすぎて何から書いてよいのかわからず、今日は最近見たDVDの感想でも述べたいと思います。

憑神

原作:浅田次郎

面白かったです。一人の若者が、3人の神様に付きまとわれてしまう話です。神は神でも「貧乏神」「疫病神」「死神」です。

最初は、自分のことしか考えない若者が、こんな取り付かれたくない3人の神様にとり憑かれ、少しずつ成長しながら・・・さてさて、この若者の運命は・・・という感じです。

原作が浅田次郎さんなので、なんとなくあたたかい感じで泣ける感じで、私は、結構、面白いなと思いました。若者役の妻夫木くんがカッコイイshineそして、貧乏神の西田敏行さん、疫病神の赤井秀和さん、死神の子供(名前忘れました・・・ごめんなさいchick)が、悪役になりきれないいい人を演じていい感じです。ついでに、勝海舟役の江口洋介さんもちょっとしか出てこないけどカッコイイshine

話全体が、本当に悪い人がいなくて、自らの運命に翻弄されながらも自分の運命を受け入れて強くなる若者とその周りの人々、若者に感情移入する人間らしい神様達。

見た後に、そっか~となんというかじんわりした気持ちになりました。

浅田次郎さんの本が好きな人なら、浅田カラーを裏切らない映画だと思います。ただ、映画sign01と思ってみると、少し軽い感じかもしれません。良いドラマを見るつもりで見ると良いかもしれませんね。

じんわりしたい人、ぜひ見てみてください。

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子供のお医者さん

今、小児科医不足が叫ばれています。

昼夜問わず押しかける患者さんや激務に追われ、小児科医を希望される人が少ないようです。(私の働いている病院にも小児科がありますが、その先生は、私はあまり好きではないので、うちの病院の話は今日はしませんthink

私の子供がかかりつけの個人の小児科医院があります。いわゆる内科小児科みたいな小児科おまけではなく、小児科メインで大人がくれば診ますよ。という病院です。

以前、子供が嘔吐下痢でグッタリした時、実は、私も嘔吐下痢高熱でした。子供を診ながら、先生は私の症状に気づいてくれて「お母さんのほうが点滴したほうがいいですよ。今日、していきなさい。」と急遽診てくれました。内服薬も出してくれましたが、小児科メインの病院なので、甘いのですcake薬が!飲みにくかった~でも、感謝しました。

そういう病院ですから、今の小児科が少ないことも影響し、いつも満員で大変そうです。

先日、うちの子供が急な高熱を出して、受診しました。熱がでてから24時間以内ということで簡易インフルエンザの検査もできないし、熱も高いしどうしようか・・・と先生が言われ、

「明日、朝、電話します。それでどうするか考えましょう。今日は解熱剤を持ち帰ってください。」

と言われました。実は、次の日、日曜日で病院が休みなのにどうするんだろうか・・・と思っていました。案の定、熱は下がらず、一晩中、座薬を入れて下がって、効き目が切れて上がっての繰り返しのまま、朝になりました。

携帯がなり

「Aです。どうですか?」と聞かれ一晩中の症状を言うと

「なら、今から病院にきてください。インフルエンザの検査しましょう」

と言われ驚きました。でも、休診日に診るなんで信じられなく

「どこに行けばいいですか?」と聞いてみました。そしたら

「病院の入り口は閉まってますので裏口からインターホンで鳴らして入ってきてください」

と言うではありませんか。あまり、先生を待たせても申し訳なく、急いで病院に行ったら、なんとたくさんの赤ちゃんや小学生などの患者さんが来ていました。もちろん、当番医の日ではありません!

夫婦で走り回りながら、インフルエンザの検査したり、診察したり(たぶん奥様は看護師かな。)。他の事務員を呼ぶわけでもなく、ただ、走り回りながら次から次へと診察されていました。

おそらく、朝から、前日に気になった患者さんに電話連絡をして熱が下がらない患者さんは、みんな来院するように言われたのでしょう。うちの子供が待っている間にも、次から次へとマスクをした子供たちがやってきました。

連絡をしても、当番医に行くようにとか隣町の小児救急に行くようにと言う事は簡単なのに、おそらく内科の小児科をよくわからない当番医に任せることもできず、休みの日なのに患者さんを診てくれていました。

病院の外からは、休診日としか見えず、目立たない裏口からは患者さんが続々入って診ていたんですね。

とても、すばらしい先生だけど、どこの病院とか私の知り合いなどには、休診日に診てもらったなんて絶対言えません。きっと、私の病院にくる患者さんたちのように、コンビニのように利用するモラルの低下した人が利用するからです。

こうしたモラルの低下した人たちの利用も原因で小児科医の激務に拍車がかかっていると思います。

このすばらしい先生を絶対つぶしたくないと思いました。そして、医療がマスコミ等に叩かれる中で、今でも、こういう町のお医者さんがいることをみなさんに知ってほしいです。

ちなみにうちの子は、インフルエンザではなかったですcoldsweats01

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内科病棟の越冬

寒いですね。毎日。

この時期になると内科病棟独特の現象が起きます。

高齢患者さんの越冬です。

大体、在宅などで介護されている高齢者が暖房のあまりない部屋にいて肺炎になり、入院してきます。抗生剤など投与されて元気になるのですが、退院が臭い始めると家族が

「あたたかくなるまで病院においてほしい。」

と担当医に頼みます。病院にいると暖房費は浮くし、老人医療で安上がるし、寒い中、おむつ交換とかしなくてもいいし・・・というのがミエミエです。

そういう患者さんで病棟は溢れ、毎年、今の時期は、満床になります。それはそれでいいのですがthink、いざ救急車など来たときや、外来にきた本当に入院しなくてはいけないような患者さんが入院できないのです。

先生もこれではダメだと退院を促すけど、居座ったもの勝ちみたいな感じでグズグズ言ってなかなか退院しません。

地域密着型病院なので、個人経営の病院みたいに「退院です。お金払って出てください」というわけにもいかず、外来からは、「入院の部屋はないですか?」と催促されストレスが溜まります。

家族の方の寒い中での介護疲れもわからない訳でもなく、かといって病院は、老人の受け皿、安いショートステイなわけでもなく・・・typhoon

こういう現象と私たちは「越冬(冬越えの高齢患者さんたちがやってきた)」と呼びます。

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